11日の朝のことはよく覚えている。
会社の近くのコンビニの入り口の床がよくすべって、
こんな時期になって今季初転びだ!って
ひざがいたいよと言ってはいたけど、普通の朝だった。
お昼ごはんのときにも会社の人達と
転んで膝が痛いんだって話をしながらテレビを見て、
それも普通のお昼だった。
あんなに普通の朝と昼を過ごしていたはずだったのに。
約束された命も、約束された明日もないって
こんな形で思い知らされることになるだなんて
あの朝わたしは思いもしなかった。
明日、私が
明日、あなたが
生きていることの保証は実のところどこにもない。
だから「今を生きる」
この言葉が頭の中に定位置を確保しつつある。
今を生き、今を愛したい。
どうしようもない一瞬でもあますことなく。



